先日、イギリスから『SR3D』を取り寄せました。
購入してから到着まで2週間。やっと『SR3D』が手元に届き、音質や仕様などだいたいチェックできたので、これから『SR3D』の購入を検討している方向けにレビューしていきたいと思います。
『SR3D』の購入方法などについてはこちらの記事でまとめました。
ASMR専用マイク『SR3D』の購入方法をまとめてみた
『SR3D』というマイクの購入方法についてまとめました。『SR3D』はASMRなどにおすすめのバイノーラル録音ができるマイクです。
今回は『SR3D』の中身や、音質、3dioを比べてどちらがおすすめかなど、個人的な見解からレビューしていきたいと思います。
『SR3D』とは?
SR3DとはAWI (Audio with intelligence)から発売がされているバイノーラルマイクのこと。3dioの『free space』と並び、多くのASMRistが使用しているバイノーラルマイクの1つになります。
AWI社はイギリス発のオーディオベンチャーで、主にASMR用のバイノーラルマイクの開発をしている会社です。
『SR3D』は海外のASMRistに特に利用されている印象があります。『SR3D』は日本国内に代理店が存在せず、2019年2月現在はSR3Dの公式ホームページから注文するしか方法がないので、日本では購入をためらい利用する方は少ないのかもしれません。
国内でもhatomugiASMRさんを中心にSR3Dを使った録音をしているASMRistが確認できます。
hatomugiさんは2016年ごろからSR3Dで動画を録音しており、一時期はhatomugiさんのメインの録音機材として使用されていました。
最近のはとむぎさんの動画でも『SR3D』が登場しているのが確認でき、有名ASMRistからも愛されるマイクということが伺えます。
SR3Dを開封
筆者もレビューのために『SR3D』を購入しました。早速『SR3D』を開封していきます。
購入方法の記事に価格などもまとめましたが、送料や課税分を計算してトータル5万5,000円ほどでした。
3dioのマイクのせいで金銭感覚が麻痺しますが、マイクの中では普通に高い部類に入ります。気軽に購入できる方はあまりいないはず。
イギリスからの国際便ということで、課税通知書がダンボールに添えられています。自宅で荷物の受け取りの際に、課税分の料金を請求されるはずです。(筆者は2,300円支払いました。)
ダンボールを開封すると説明書らしきものが見えます。
紙包みを外していきます。
『SR3D』の付属品はこれで全てです。
シンプルすぎて不安になってくる。
『SR3D』本体と、RCAケーブル、そして説明書です。3dioと違って、梱包は質素な感じが否めません
3dioは高級感に溢れてた。
フロント部分には、SR3Dのロゴがついています。
裏面にはスタンド用のネジ穴がついています。一般的なカメラスタンドと同じ規格なので、ゴリラポッドなどの三脚とも相性が良いです。
耳はシリコン製です。もちもちしてます。気持ちいい。3dioの「free space」はマイク部分が布で覆われているため、耳かき系の録音がしやすかったですが、『SR3D』では少し難しそうな印象。
個人的に質感は3dioより『SR3D』の方が好きです。
背面にはRCA接続用の穴が2つにバッテリーボックスが1つ。XLR形式のタイプも同じ価格で購入できます。
電池ボックスは3dioと同じく9V型の電池を入れることで駆動します。3dioは電池が入った状態で届きましたが、『SR3D』は電池は別売りです。
カバーを矢印の方向に押し、引き抜くと電池パックが外れます。少し固くて外しづらいのが難点。連続使用可能時間などの記載はありませんでした。
手持ちのゴリラポッドを取り付けるとこんな感じです。ゴリラポッドのネジが少し浅いので多少グラつきますが、問題なく使えそうです。
うん、最高にきもい。
SR3Dを録音してみる
『SR3D』で実際に録音をしてみます。
使用するレコーダーはお馴染みTASCAMのDR-05。
10,000円を切る値段にも関わらず非常にコスパの良い性能のレコーダーです。上位機種のレコーダーは数多く存在しますが、個人的に一押しのレコーダー。
今回は『SR3D』に付属しているRCAケーブルでレコーダーと接続します。付属しているケーブルはチープな印象があるので買い替え推奨です。
DR-05側の設定はこんな感じ。
・サンプル:96k
・チャンネル:ステレオ
・入力レベル:30
・音量:50
録音の動画は以下の通りです。
SR3Dを使用してみた感想
『SR3D』を使用したみた感想です。
以前購入した3dioの『free space』と比較しての考えなども書いていきたいと思います。
・音が鮮明に録音できる
・ノイズが一切ない
・耳のシリコンが気持ちが良い
・3dioよりコンパクトで収納しやすい
・耳かきは少しし辛い
『SR3D』で録音してみた感想ですが、3dio以上に音を繊細に録音できる印象です。3dioは少しこもった音のように感じましたが、『SR3D』はシャープではっきりした音の印象がします。個人的には『SR3D』の音の方が好みです。
また、レコーダーと接続する際にノイズが起こることが一切なかったのも好印象でした。3dioを使用した時はノイズが気になってしょうがない時が多かったです。(個体差かもしれませんが)
これは性能とは少し違いますが、耳のシリコンが3dioよりもモチモチしていて気持ちが良いです。耳たぶをプルプルするだけで良い音が出ます。
永遠にぷるぷるさせたい耳。
総評して、3dioのスタンダードタイプの『free space』を購入するなら、間違いなく『SR3D』をおすすめします。
送料や課税分を計算しても、『SR3D』なら3dio『free space』のスタンダードタイプを購入するよりも1万円ほど安く購入できます。
SR3Dや3dioを買うならレコーダーの質を上げるのが先かも
『SR3D』は間違いなくASMR動画を撮影する機材としておすすめできますが、価格が5万円以上するのは少しネックです。
ぶっちゃけ、5万円以上払う価値があるかを聞かれると、自信を持って首を縦に振ることはできません。
結局のところ、外部マイクの質がいくら良くても、末端の録音機材(レコーダー)が安物では本末転等です。
5万円あれば、Zoom h6とコンデンサーマイク2本購入できます。Zoom h6はハンディレコーダーの中では最高のクオリティの音を録音することができます。海外の有名ASMRistの多くがZoom h6を使用しています。
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「音の質」の面からいえば、間違いなくZoom h6と1万円程度のコンデンサーマイクを購入した方が良い音が録音できるはずです。
ビジュアル面や『SR3D』というブランドが欲しいのでなければ、無理して『SR3D』を購入する必要はないのではないでしょうか。
レコーダーやカメラなどの機材が揃ってきてから購入するのをおすすめします。
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まとめ
『SR3D』のレビューでした。
総じて、3dioの『free space』よりも満足度の高いマイクでした。
『SR3D』が欲しい! と思った方は、以下の記事でSR3Dの購入方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ASMR専用マイク『SR3D』の購入方法をまとめてみた
『SR3D』というマイクの購入方法についてまとめました。『SR3D』はASMRなどにおすすめのバイノーラル録音ができるマイクです。
それでは、良いASMR生活を。