こんにちは、めっしーです。
仮面浪人をしている方や、仮面浪人をしようと密かに考えている人、結構多いですよね。
- 妥協して大学に入ったけど、未練が強く楽しいキャンパスライフを送れない…。
- 今の大学だと将来が不安。
- 新しく勉強したいことが出来た。
大学に入ってから仮面浪人を決めたという方は、確固たる強い意志を持って頑張って欲しいと思います。
しかし、「仮面浪人」という選択肢を大学に入る前から考えている方は、悪いことは言わないのでそれだけはやめたほうが良いです。
私自身も仮面浪人経験者ですが、あえて仮面浪人を選択する意味はないと断言できます。
仮面浪人をしたことは後悔していませんが、これから浪人を考えているなら、純粋な浪人が一番です。
その理由について今回はお話したいと思います。
また、それでも仮面浪人を決意したい人のために、私の経験を踏まえたアドバイスも用意しています。ご覧ください。
仮面浪人とは?
学校に籍を置きながら他大学の受験をするのが仮面浪人です。
大学生という身分の仮面をつけながら浪人、ということですね。
一説によると、仮面浪人をしている学生の数は年々増加しているそうです。入学後に心境が変化する人は結構多いですからね。
仮面浪人をやめたほうが良い理由
仮面浪人をすることは百害あって三利くらいしかありません。
圧倒的にデメリットの方が大きいと思います。
大学との両立の難しさ
受験勉強をしつつ、大学の授業に出席をして単位を取る必要が仮面浪人にはあります。
授業にも出席して、テスト前には試験の準備をしなければいけません。
この時間、無駄ですよね。大学の試験ってそれなりに勉強しないといけないので、普通に浪人している受験生と比べるとデメリットになります。
学校によっては一定の単位を取得しないと進級できないところもあるので、試験をサボって受験勉強に没頭していると、2年生に進級できないなんてこともあります。(私の知り合いいました。)
中途半端な気持ちで取り組むと、試験も受験も両方落とすことになります。
大学生活は誘惑が多い
大学が始まると、受験勉強の縛りから解放された新入生はサークルやバイト、恋愛など、大学生活を謳歌し始めます。慣れない大学生活ですが、一番楽しいのが1年生の時期でしょう。
そんな彼らを横目に、仮面浪人はひたむきに受験勉強をします。華やかな学生生活を送りながら、片手間に受験勉強なんて出来ませんからね。
私も現役時代、まるで自分が違う世界にいるかのように思いながら勉強していました。大体の人が大学生活の誘惑に勝てず、仮面浪人を諦めます。
お金がものすごくかかる
単純な話ですが、1年分の大学の学費も払わなければいけません。
私立だと初年度は100~150万円くらいはかかるでしょう。
これと別に予備校などに通おうとしたら…出費はバカになりませんよね。
保険料としてこの金額を払う、受かったら辞めようと思ってる所にそこまで支払うのは合理的と言えるでしょうか? 家がよっぽど裕福であるなら別ですが、違うならプログラミングを勉強するなり資格試験を取得するなり、スキルを身につけるために投資をした方が有意義な時間とお金の使い方になると思います。
ちなみに僕は大学3年次に1年休学してフィリピンでプログラミングを勉強しに行ったり、帰国してから専門学校に通ったりと他の人とは異なる道に進みました
最高の選択をしました。
仮面浪人成功者はわずか10%
ネット上には、仮面浪人を成功させた人たちの輝かしい功績が載っていますが、このような成功体験は本当に稀です。
私も当初調べたところ、仮面浪人で成功するのは10%にも満たない という情報を見たことがあります。
明確なソースはありませんが。仮面浪人をしている人を間近を見てきて、その数字もあながち間違ってないなと思います確かに殆どの人が失敗に終わっています。
やはり、大学との両立の難しさや金銭的問題で断念する人が多いんですよね。成功するためには、修行僧並みの相当な努力が必要になります。
いきものがかりのギターでおなじみの水野さんを一例に紹介します。
水野さんは明治大学から仮面浪人を成功させて一橋大学に入学しています。
ブログで当時のことを振り返っていますが、その記事から仮面浪人の生活がどれだけ過酷かが垣間見れるかと思います。
そんな風にして、始まった「仮面浪人」生活。
それは、今思い返しても、とても過酷な日々でした。
まず朝は4時に起き、海老名サービスエリアの早朝バイトに出ます。
バイトを終えたらそのまま2限からの授業に出席するため学校へ。
大学の講義が終わったら代々木に向かい、予備校へ。
予備校の授業が終わったら、1時間ほどかけて電車で海老名に帰り、家に着くのはいつも23時過ぎ。
そこからまた勉強を始めて1時、2時。
翌朝また4時に起きる。
今考えると、なんでそんな生活ができていたのか、まったくわかりません。
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ここまで頑張れる精神力があれば、どんな試験でも成功しそうですが…。
ここまでとは言いませんが、僕も仮面時代は現役時代の1.5倍くらい忙しかったです。やはり、勉強以外でとられる時間の割合が大きすぎるんですよね。
これを見ても、仮面浪人をやりきる! という思いになれるひとは、多分大丈夫だと思います。
仮面浪人をしようとしてる時点で「ちょっとヤバい」
仮面浪人は、学生としての身分を保つことができる、という点で多くの受験生から支持されています。
浪人生は実質無職ということになりますので、なにかとストレスが溜まるものだと思います。学生という建前があれば、ある程度はそれも緩和されます。
万が一受験にまた失敗したとしても、大学生としてやり直せます。保険のようなものです。
しかし、言ってしまえばそれは逃げなんですよね。
保険のためとか言ってる時点で成功はないでしょう。そのような思考で仮面浪人を考えている人たちはまず100%受験に失敗します。そんな甘い考えの人がデメリットを多く抱えた環境でまともに勝負ができるはずありません。
入学前から仮面浪人を決めている人は絶対にやめておいたほうが良いです。親を説得してでも、普通の浪人をすることをオススメします。
もちろん、僕のように大学に入ってから考えが変わり、他の大学を受け直そうとする人もいるかもしれません。
そういった方々に、多少ポシティブなアドバイスができればと思います。
それでも仮面浪人を成功させたい人たちへアドバイス
1年次の5月から、僕は仮面浪人を始めました。
偉そうに書いていましたが、かなり苦労しました。笑
その時の後悔や反省を踏まえて、仮面浪人を考えている受験生にアドバイスをさせてください。
授業は前期に取れるだけ取る
受験勉強を効率的に行うには、戦略的に大学の講義を受ける必要があります。
まず、できるだけ前期に授業を集中させてください。そして、単位は全力で取りに行きましょう。
後期試験はだいたい1月の後半から2月の上旬に行われます。この時期はセンター試験や本試験で忙しいので、大学なんて行ってる暇はないのです。
前期で25単位〜くらい目安に取れると、最悪後期は授業に出なくても大丈夫なはずです。後期から安心して受験勉強に専念できます。
サークルには入らない
サークルの雰囲気に慣れてしまったり、仲の良い友人ができると 勉強のモチベーションが低下する可能性大です。
私は大学の友人に一緒に仮面浪人をしていた人がいましたが、気がついたら彼は参考書ではなくラケットを片手に学生生活を謳歌していました。笑
仮面の孤独さと比べたら、サークルなんて天国のような場所ですからね。
どうしても行きたい大学があるなら、誘惑からは自ら遠ざかりましょう。
相談できる仲間を1人でも作る
上で紹介したことと矛盾しているような気もしますが、仮面浪人をしている仲間がいると精神的に楽です。
孤独との戦いになりがちな仮面生活ので、同志がいると受験や授業の情報交換に役立ちます、相談できる人が身近にいると本当に心強いんですよね。
加えて、とにかく孤独でした。
「仮面浪人」をしていることは在学中の学校の友達には伝えづらいものです。
相談された人からすれば、いい気分はしないですからね。大学ではそのことを隠し続けていました。
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リアルで相談できる友人がいるなら心強ですが、そうでなければSNSで探すのをお勧めします。
意外と仮面浪人をしている学生は多いんですよね。みんな隠してるだけで。Twitterで検索をかけるとすぐに見つかります。
私は当時アメブロをしていましたが、そこから同じ大学の浪人仲間と知り合えることが出来ました。
悩みを打ち明けられる存在があるかどうかで、モチベーションにも大きく影響します。
仮面浪人を打ち明けるのはなかなか難しいことです。同じ学校の学生からすれば、一種の侮辱的な発言ともとらえられるため、絶対に気軽に話さないように気をつけてくださいね。
まとめ
仮面浪人を決めて入学するのは、あまりお勧めしません。デメリットばかりです。
僕より遥かにに優秀な人立つが、文句一つ言わずに黙々と目標に向かって頑張っている。
そんな彼らを見ていたら、学歴欲しさで勉強している自分がひどく小さく見えたこともあります。
ですが仮面浪人をすることに思い立ったなら、全てを捨てて、背水の陣で臨んで欲しいなと思います。
僕のように中途半端な覚悟で挑むと。直前で「やっぱ受験やめよ。」となってしまうので。
結局のところ、何か強い意志がないと仮面浪人は難しいのです。
ただ学歴コンプレックスに苛まれているだけなら、きっと仮面浪人は失敗します。
なぜ自分が仮面浪人をしたいのか
大学を変えることが最も良い選択肢なのか
再度。視野を広げて考え直してみても良いのではないでしょうか。