【初心者必見】ポートレートにオススメの焦点距離を3つ紹介

ポートレートを撮影するとき、焦点距離について考えたことはありますか?
カメラを始めたての頃はあまり意識しないで撮ることが多いですよね。しかし、ポートレート撮影で焦点距離を意識すると、撮影レベルがグンと上がるんです。
本記事では、カメラ初心者の方へ向けて、ポートレートにオススメの焦点距離をご紹介します。「なんとなく」で撮影していた方はぜひ参考にしてみてください。

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そもそも焦点距離とは?

焦点距離_オススメ
写真提供 Jonas Svidras フォーム PxHere

「焦点距離」と言われてもピンと来ない方のために、焦点距離の意味を簡単に解説しておきます。
焦点距離はレンズから映像素子(カメラ内部のセンサー)までの距離です。この焦点距離が変わると、主に「写真の画角」「背景のボケ」「圧縮効果」が変わってきます。
初心者が最初に使う標準ズームレンズでは「24-70mm」なんて書いてあったりしますよね。これは焦点距離が24mmから70mmの間で撮影できるという意味です。
焦点距離の数値が小さくなれば広角で、数値が大きくなれば望遠で撮影できるといったイメージは知っている方も多いはず。ポートレート撮影においては、この焦点距離が重要となってきます。

ポートレートにオススメの焦点距離

さて、それでは本題のポートレートにオススメの焦点距離を見ていきましょう。
今回ご紹介するオススメの焦点距離は「85mm」「24mm」「135mm」の3つです。いずれも特色のあるポートレート撮影ができますので、自分の撮りたいイメージと近い焦点距離を探してみましょう。

オススメの焦点距離①王道85mm

 

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ポートレート撮影において、最も王道とされている85mm。僕たちがふだん目にしている視界よりも少し大きめの画角で、被写体をグッと引き立ててくれます。ボケや歪みも申し分なく、オールラウンドに活躍する焦点距離です。
そして何よりも、85mmだと被写体であるモデルとの距離感が絶妙に良いです。カメラマンとモデルが近すぎるとお互いに緊張してしまうし、反対に遠すぎると指示が聞こえなかったりするので、距離感はかなり大切なんですよね。
広角や望遠などの焦点距離に比べて突出した特徴はありませんが、すべてにおいて平均以上のポテンシャルを発揮してくれるのが85mmです。

オススメの焦点距離②広角24mm

 

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続いてオススメする焦点距離は24mmです。広角の焦点距離は星空や風景の撮影といったシチュエーションが多いので、一見するとポートレートには向いていないように思えます。
しかし、広角の焦点距離は、他を圧倒する奥行きを出すことができるんです。被写体に対して角度を付けてダイナミックさを演出したり、周辺の歪みを利用して美脚に見せたりといったテクニックも使えます。
ただし広角ゆえに慣れないうちは人物が歪んだり、余計な部分まで写ったりすることもあります。構図選びが難しくても目を引くポートレート撮影がしたい、そんな方にオススメな焦点距離が24mmです。

オススメの焦点距離③望遠135mm

 

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最後にオススメする焦点距離は135mmです。望遠レンズで用いられる焦点距離なのですが、被写体にピントを合わせることで遠景がギュッと圧縮されて、非常に綺麗でマイルドなボケを作り出せます。
何よりもオススメなのが、被写体の顔の歪みがないこと。望遠の焦点距離で撮影した写真は平面的になり、限りなく実物に近いシルエットで写してくれます。ボケの効果も相まって被写体がクッキリと表現されるので、ポートレートとしての実力も申し分なし。
国内外を問わず、焦点距離135mmを愛してやまないフォトグラファーがいるほど魅力的なんです。余談ですが、僕も上記の理由から135mmをよく利用しています。
描写力の単焦点、利便性のズーム
ポートレート撮影でレンズを選ぶ際に直面するのが「単焦点とズーム、どちらのレンズがいいのか?」という問題です。
この問題に関しては、基本的に単焦点レンズをオススメします。
ズームレンズはレンズ1本でさまざまな焦点距離を扱える利便性がありますが、写真としての描写力は単焦点レンズの方が頭ひとつ抜けているからです。
しかし撮影する場所が移動の難しいカフェや狭い室内だった場合は、利便性の良いズームレンズが適していることもあります。状況に応じて使い分けるのが良いでしょう。

まとめ:自分が使いやすい焦点距離を探そう

ポートレート撮影は非常に奥が深く、絶対的な「正解」が存在しません。
しかし、カメラマンである自分自身の世界観を表現するためには、撮影の基本を知っておく必要があります。数学の問題を解くために公式を用いるのと同じで、基本を知っているからこそ応用が生きてくるのです。
今回ご紹介した焦点距離も、ポートレート撮影の基本のひとつ。自分の表現したい世界観に近い焦点距離を見つけて、自分なりのポートレートライフを楽しんでくださいね。

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