Youtubeを巡っているとよく見かけるASMRという言葉。
僕のブログのテーマでもある”ASMR”というキーワードですが、まだまだ馴染みがないという方も結構多いと思います。
そんな方のために、ASMRの概念や発症の歴史、読み方について説明していきたいと思います。
ASMR動画を撮るのにオススメのバイノーラルマイクまとめてみた
ASMR動画を撮りたい初心者にオススメのバイノーラルマイクやICレコーダーをまとめました。有名ASMRistも使っているバイノーラルマイクも紹介しています。
ASMRとは?
Autonomous Sensory Meridian Response (ASMR) は、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、頭がゾワゾワするといった反応・感覚(正式な・あるいは一般的な日本語訳は今のところ存在しない)。 ーwikipediaー
ASMRは「Autonomous Sensory Meridian Response」という単語の略称。
噛み砕いて言うと、「聞いて気持ちい良いと感じる音・感覚」のこと。少しセクシャルな表現ですが、ASMRは「脳のオーガズム」とも例えられることもあります。
例えば、美容室でシャンプーをされている時のあの「ワシャワシャ」とした音を気持ちいと感じる方が多いと思いますが、あの感覚もASMRと定義できるかと思います。
また、耳かきをしている時の「ゴリゴリ」という音を気持ちいと感じる方もいるかもしれません。日常の中で見たり聞いたりしてゾクゾクしたり心地よい感覚になること、それをASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)として今日では定義付けられています。
心地よいと感じる音の趣向は人によって異なり、ASMRを引き起こす音を「トリガー」と言います。他人が嫌だと思う音でも、ある人にはASMRのトリガーになる音だったりするわけです。(咀嚼音など)
【あなたはどの音が好み?】ASMRのトリガーを見つけると世界が変わる
ASMRのトリガーとは一体何なのか?種類も豊富で奥の深いトリガーについて、わかりやすくまとめてみました。
日本では「ASMR=音フェチ」と捉えている人が多いみたいですが、そう考えるとあながち間違った解釈ではなさそうですね。
現在ASMRはYoutubeをはじめとした動画サイトで人気のジャンルの一つになっています。
ASMRistの誕生と影響
ASMRという概念が生まれたのはつい10年ほど前、とある海外の掲示板がきっかけでした。
2007年、SteadyHealth.com というサイトでとある人物が、「Weird Sensation Feels Good(奇妙な感覚が気持ちいい)」というスレッドを建てました。
この頃はASMRという概念はなかったため、当時多くの体験者がこのスレッドで「この感覚・現象はなんなんだ!?」と議論を始めました。
後にこの現象をASMRと命名するジェニファーアレン(Jennifer Allen)もこのスレッドで議論をしていました。
彼女はこの現象をもっと多くの人で共有すべきだと考え、2010年にFacebookでASMRのグループを建てます。ここからASMRという概念が徐々に広まっていきました。
日本でも徐々にブームがきている
海外ではすでにASMRというキーワードは有名になってきていますが、日本では一部のマニアが知っている程度の認知度です。
※追記 2017~2018年にかけて、日本でもASMRの認知度はかなり上がりました。
隣の韓国ではASMRの人気が凄まじく、動画広告やコマーシャルに使われるだけでなく、TV番組までできてしまうほどの盛り上がりを見せています。
【ASMR流行の兆し】バイノーラルマイク録音のCMが増えている理由
ASMRで録音されたCMや動画広告を集めました。また、なぜバイノーラルマイクで録音されたCMが増えているのか、その理由とメリットも考察します。
グーグルトレンドを見ると、検索ボリュームは韓国が一番多いことがわかります。
日本は韓国の4分の1以下ですが、少しずつ日本人のASMRへの関心も高まっていることがわかります。
2017年~2018年で、日本国内のASMRの検索数は2倍になっています。
※追記 2018年~2019年で日本国内でのASMRの検索数は3倍まで伸びました。今後ASMRは一般的に認知されるレベルにはなりそうです。
Youtubeで動画を公開する人も増え、今後ASMRがコンテンツ産業の一端を担える基盤は整ってきているように感じます。
ASMRの読み方とは
ASMRは一般的に「エーエスエムアール」と呼称されていますが、「アスマー」や「アズマー」と呼称する方も多いです。
ASMRはあくまで略称なので、「エーエスエムアール」が正しい読み方ですが、メジャーなジャンルになってきたこともあり、より親しみやすく読みやすい「アスマー」の読み方が今後メジャーになってくるのではと考えています。
ちなみに、YoutubeなどでASMR動画を投稿するクリエイターは「ASMRist(アスマーリスト)」と呼ばれています。
人気のASMRistは再生回数が100万回を超えている動画も多く、収益も狙いやすいジャンルです。マイクとカメラさえ手に入れてしまえば誰でもASMR動画は作成できます。今後もASMRのジャンルでYoutubeに参入してくるは増え続けることでしょう。
おすすめのASMRistや、ASMR動画の作り方についても紹介しているので、興味のある方は併わせてご覧ください。
【DR-05&CS-10EM】ASMR動画の撮り方・録音方法を解説!
ASMR動画の撮り方を紹介します。機材はTASCAMのDR-05とRolandのCS-10EMとiphoneだけです。撮り方は凄く簡単です。
ASMRがYoutubeにおいて稼げるコンテンツになっている
ASMRがYoutubeにおける主要なコンテンツになったことで、ASMR動画を投稿するYoutuber(ASMRist)の動画再生回数も増え続けています。
人気のASMRistであれば1つの動画再生回数は100万再生を超えており、一月に数百万単位で収益を上げている配信者も少なくありません。
一つ例を挙げると、チャンネル登録者数は200万人を超える海外の有名ASMR投稿者であるASMR DarlingのYoutubeでの広告収入は約300万円ほど。
ちなみに、日本で最も有名なASMRistであるhatomugi ASMRさんのYoutube収益は200万前後と予測されています。
ASMR動画は比較的動画制作は簡単であるため、初心者でも投稿のハードルは高くありません。注目度が高まるASMRはまだまだYoutubeへの参入の余地があるカテゴリのはずです。
「音」のコンテンツは注目を集めつつある
ASMRの人気の高まりから、「音」を訴求として売り出す商品も増えてきました。隣国の韓国ではお菓子などのコマーシャルにバイノーラル録音が使われたりと、ASMRの効果を積極的に商業に取り入れています。
最近でも、Amazonから「音で本を読む」というコンセプトのAudible (オーディブル) というサービスがリリースされました。
小説からビジネス書、ライトノベルまで様々な書生のコンテンツが、プロの声優や有名人の朗読で楽しむことができます。
筆者も利用していますが、通勤や運動中も効率的にインプットできるだけでなく、心地よい音声から「リラックス効果」を感じることができました。ASMRとは少し違いますが、音フェチの方には「本が嫌い」でもきっと楽しめるコンテンツのはずです。
※個人的に、『君の名は。』の小説バージョンの朗読が声優「朴璐美」さん(ハガレンのエド役)でテンションが上がりました。
通信環境の向上から、これまでテキストだったコンテンツが動画や「音」へと移行しつつあります。
今後もさらにASMRが注目されることは間違い無いでしょう。
まとめ
ASMRとは何かおわかりいただけたでしょうか。
シンプルですが奥が深いASMRの世界を、皆さんもぜひ楽しんでみてください!
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スマホ(iphone)でASMR動画を作りたい方は必見です。