「勢いで退職して、勢いで独立したけど、なんとかなった。」
って、意外とよく聞きませんか?
冷静に考えると無謀に見える選択。私も独立を考えていた時にそんなことをよく見聞きしていましたが、内心は懐疑的でした。
しかし、実際に勢いで独立してみて実感しました。
意外となんとかなる。これは僕自身のリアルな経験です。

意外となんとかなる。
この記事では、退職を決意したきっかけから独立初期の失敗談、そして今考えている未来の方向性について書いてみようと思います。
勢いで退職した理由
退職のきっかけは「30歳手前」という節目でした。 気づけば社会人として数年が過ぎ、広告代理店でシニアリーダーとしてチームを見ながらも、「何も成し遂げていないのではないか」という焦りが強くなっていました。
何がしたいかを考えたとき、うっすらと頭に浮かんだのは「独立」という二文字。昔から憧れがあった言葉でした。深い計画があったわけではありません。
むしろ準備不足のまま「えいやっ」と会社を辞めてしまった、というのが正直なところです。
30前になるとほとんどの人が同様の焦りを覚えるのではないでしょうか。私もそれでしたが、思い立ったら吉日でえいやとやめました。
勢いで会社をやめてどうなった?
勢いで辞めたと言っても、退職交渉をしてから辞めるまでは約3ヶ月ありました。受注している案件は皆無で、安定した仕事が入ってくる保証もありませんでしたが、「なんとかなるだろ」というテンションでやめました。
この3ヶ月という猶予期間があったからこそ事前準備、滑らない用意ができたと感じています。
辞めることを決めてから、案件探しや実績づくりなどの下準備を進めることができたり、知り合いに独立することを話して仕事のつながりを模索したりできていました。
個人的にこの猶予期間がなければ独立直後の軽快なスタートダッシュはできかったと思います。
勢いで独立したあとの仕事
独立して最初にいただいた案件は、知り合いからの「YouTubeチャンネル立ち上げ」の相談でした。 その流れで、広告運用やSNS運用にも広がり、なんとか仕事になっていきました。
動画編集や広告運用のスキルがあったこと、人脈のつながりがあったこと──これがなければ最初の一歩は踏み出せなかったと思います。
ただし、当時は本当に必死でした。仕事を受けられるなら何でも受けようとし、安価でも断らず、全部自分で納品していました。前職も大変でしたが、それ以上に過酷なスケジュールを自分で自分に課してしまったのです。
独立初期の失敗談
独立初期に大きかった失敗は二つです。
仕事を受けすぎたこと
案件を断る勇気がなく、睡眠を削ってでもやりきろうとしました。
単価を安く設定しすぎたこと
「フリーランスになったばかりだから」と自分を安売りしすぎ、結果として労力と報酬のバランスが崩れました。
これらはすべて自分で納品していたため、文字通り身を削る働き方に。独立すれば自由になると思っていたのに、むしろ自由はなく、ただ過酷な日々でした。
なんとかなった理由
それでも「なんとかなった」のは、次の要素に助けられたからです。
- スキルの即戦力性
動画編集・広告運用・SNS運用は需要が高く、独立初期から活かせた。
人脈のありがたさ
「一度一緒にやったことがある」という信頼が、次の仕事につながった。
勢いの持つ強制力
後戻りできない状況が、自分を前に進ませてくれた。
今、振り返って思うこと
独立してしばらく経った今、自由は確かに感じています。ただ、その一方で「このままではいけない」とも強く思っています。
現状の働き方は労働集約的で、AIでも代替され得る内容が多い。だからこそ今後は外注化を進め、自分の時間を生み出しながら、Webメディアなど自社サービスの立ち上げに取り組みたいと考えています。
また、受託案件はただ広げすぎるのではなく、今いただいている仕事のクオリティを高め、成功法則を作ってから拡大する。仕組み化ができてから、次のフェーズに進むのが目標です。
まとめ
30歳を前に「何も成し遂げていない」と焦って飛び出した独立。準備不足のまま始めたからこそ大変なことも多かったけれど、スキルと人脈に助けられて、なんとかここまでやってこられました。
もし今、独立を迷っている人がいたら──準備はもちろん大事。でも、時には勢いで飛び込むこともまた一つの選択肢だと思います。
👉 最後に、独立を考えている人に役立つチェックリストを置いておきます。
生活費を半年分以上は確保できているか
自分の強みを「仕事に変えられる形」で持っているか
最初に頼れる人脈や相談先があるか
案件管理・請求・契約など、最低限の仕組みを用意しているか
「なんとかなる」と思えるマインドがあるか
準備が整っている人はもちろん、整っていなくても飛び込む勇気がある人へ。この記事が背中を押す一助になれば嬉しいです。