【Lightroomで簡単】フィルム風の写真のレタッチの方法を紹介

フィルム写真って良いですよね。コントラストが抑えられて柔らかく、細かい粒子が不規則に画面を覆って不鮮明。

でも、どこか温かみや懐かしさを感じるフィルム写真。その魅力からフィルムカメラを買った方も多いのではないでしょうか。

しかし、デジタルカメラでもフィルム風の写真は作ることが出来るんです。
今回はLightrtoomでフィルム風の写真を作る方法を紹介していきます。

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フィルム写真の特徴

まずフィルム写真の特徴から紹介します。

階調が柔らかい

フィルム写真の特徴の一つが、階調の柔らかさ。階調とはグラデーションのことです。シャドウとハイライトの明暗差を低く、柔らかい印象を持つのがフィルム写真の特徴です。

シャープ感が低くソフトな印象

細部のシャープさが低いのもフィルムカメラの特徴。明瞭度などを下げるとフィルムっぽくなります。

粒子がある

写真の表面にざらざらとした粒子感があるのもフィルム写真の特徴。
フィルムの感度によって粒子の大きさは異なります。感度が低いフィルムは粒子が小さく、感度の高いフィルムは粒子が大きいです。表現したい写真によって粒子の大きさは変えましょう。

周辺光量落ち

周辺光量落ちは周辺減光ともいいます。写真の四隅が暗く写ることです。光量の不足によって引き起こされるのですが、最新のデジタルカメラでは周辺光量が落ちないように補正されていたり、レタッチで改善出来るので見かける機会は少なくなっています。
フィルムカメラだからこそ良く見かけるますね。

色の偏りが見られる

フィルムによって青みがかっていたり、赤みが強かったり、色の偏りに特徴があります。
特定の色調を強めることで、よりフィルム写真らしさを演出することが可能です。

フィルム風の写真の作り方(ネガフィルム調)


それではさっそく、Lightroomでフィルム風にレタッチをしてみましょう。

基本補正

まずは階調の調整から。
階調は明暗差を大きくしないよう、コントラストを弱める方向で調節をしていきます。

ハイライト -35
シャドウ +35
白レベル -30
黒レベル +15
彩度 -5

トーンカーブ

シャドウのコントロールポイントが特徴。
基本的には画像のような形になるのが理想です。左側のシャドウを上げ、マットな質感を出します。
中間に3つのポイントをうち、緩やかなS字型にし、コントラストを上げることでフィルムの質感に近づきます。

左から順に
0.0/21.0%
30.0/29.0%
51.5/50.0%
72.5/73.5%
100.0_/00.0%

トーンカーブの調整だけでそれっぽいですね。
同様にRGBチャンネルの方も調整をしていきます。

左から
0.0/0.0%
12.0/2.5%
28.0/20.0%
46.0/48.0%
70.0/77.5%
100.0/100.0%
左から
0.0/0.0%
10.5%/4.5%
47.0/49.0%
71.0/70.0%
100.0/100.0%
左から
0.0/0.0%
9.0/6.5%
31.5/27.5%
46.5/48.0%
72.0/77.5%
100.0/100.0%


色調にも色味の偏りがでて、よりフィルムっぽさが出るようになりました。

HSLの設定

色相、彩度、輝度の各カラーのスライドを動かし、色味の微調整をしていきます。

色相
レッド +10
グリーン +10
アクア +10
ブルー -5
パープル +20
マゼンタ +20
レッド -40
オレンジ -15
イエロー -15
グリーン -50
アクア -50
ブルー -30
パープル -50
マゼンタ -40
レッド +5
イエロー +10
グリーン -5
アクア +10
ブルー -15
パープル +20
マゼンタ +20

粒子の追加

彩度に、フィルムのざらざら感を出すために粒子を追加します。

適用量 +40
サイズ +30
粗さ +35

フィルム調の写真の完成

完成です。カラーネガフィルム調になりました。
デジタル画像よりシャープ感が低く、彩度も柔らかい描写に粒子が加わっているのが特徴です。
ご自身の写真に合わせ、各数値は調整してみてください。

まとめ

というわけで、フィルム調のレタッチについてまとめてみました。
ネガフィルムにも、黄色味が強かったりブルーに偏りが合ったり、レトロな質感が強い物など種類がたくさんあります。
今回の設定はあくまで参考に、気に入る質感が見つかるまでいろいろと弄ってみてください。

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