6日間のミャンマー旅が終わりました。
ミャンマーはアジア最後の桃源郷とも呼ばれており、ミャンマーに進出する個人・企業は近年増加傾向にあります。
筆者の周囲にはミャンマーに行った人物がいなかったこともあり、当初は期待していた旅でしたが、結論から言うと「観光目的ではもう来ない」というのが正直なところです。ビジネスをする上ではまだまだ先行者利益が得られそうな印象がありましたが、観光客(特に日本人)向けに楽しめるお店は少ない印象です。最大都市であるヤンゴンに長く滞在していましたが、現地の人ですら「ヤンゴンは1日で十分」というレベル。
初日にいきなり金を盗まれたり、クラブで知り合った女にキスされた翌日に高熱が出て病院にお世話になったりいろいろありましたが、一番ネックだったのが「英語が思ったよりも通じない」ということ点。
日本人観光客の方々はミャンマーでは思うほど英語が通じない事を認知しておくべきでしょう。
ミャンマーでは英語がほとんど通じない
筆者は東南アジアはシンガポール、フィリピン、タイに訪問したことがありますが、ミャンマーは上記の国と比べると全然英語が通じませんでした。参考までに筆者はTOEIC800後半で、留学経験もあるため基本的に海外旅行で英語には不自由はしません。
しかしミャンマーでは事情が違いました。タクシーの運転手に目的地を伝えても、現地の言葉かもわからない英語でまくし立てられ、挙句の果てにミャンマー語でズカズカと怒鳴られる始末。
簡単なフレーズなら理解できるようですが、会話になると途端に噛み合わなくなります。読み書きに関してはそこそこのレベルですが、長いフレーズになると聞き取りができずによくわからなくなるそうです。(簡単な英語でゆっくり話してくれ とよく言われました。)
ネットでは「ミャンマーでは英語が通じる」という書き込みが多かったためあまり心配しないで行きましたが、ミャンマーでは「想像以上に英語が通じない」というのが正直な感想です。
ホテルやそれなりのレストランなら通じますが、それでも独特の英語の訛理(なまり)があるため、聞き取るのに苦労する人が多いのではないかと思います。
英語教育は日本と似ているから話せない?
聞くところによるとミャンマーの英語教育は幼稚園から始まっており、英語学習にはかなり力を入れている印象を受けます。
しかしまあなんでこんなにも英語が通じないのかと調べていると、どうやらその教育システムに問題があるようでした。
参考にしたのはこちらの記事です。
要約すると、
- 学校でならう英語は文法がメイン、会話はあまりない
- 英語を教える教師が英語を話せないケースが多い
- 英語を使う機会がそもそもない
日本と同様に、受験に特化した英語教育のため、話す英語に関してはあまり得意ではないようです。
ちなみに学術的な単語はミャンマー語に翻訳できないため、大学からは授業も全て英語で統一されるんだとか。
ミャンマーの旅行の際に気をつけておくべきこと
日本人の観光客にとってミャンマーへの旅行は言語面が大きな障害になると説明しましたが、以下の点に気をつけたり準備しておくとましになるかと思います。
タクシーは若い運転手かGrabで頼もう
日本と同じように、ミャンマーでも若い人の方が比較的英語には堪能なようで、若めの青年ドライバーを捕まえると最低限の英語が通じると思います。
おっさんドライバーだと全然伝わらない上に急にキレられるためストレスが溜まるため注意。普段温厚な僕も一回だけ大声で「ちん○!」と叫びました。日本じゃないのでセーフ。
また、ミャンマー国内でもGrabはかなり有名なアプリで登録しているドライバーも多いため、Grabでドライバーを呼ぶのも手です。奴らも観光客を主にターゲットにしているだけあって比較的英語はできます。事前にダウンロードしておくとおすすめです。
インド系のミャンマー人は英語が堪能
ミャンマーは多国籍国家ですが、ヤンゴンではインド系のミャンマー人を見かける頻度が多いと思います。インドでは英語が重んじられている事もあるからか、インド系の人はかなり英語が通じる印象でした。現地にいた日本人旅行者の人も同様の事を言っていたため、間違いないのではないかと思います。
インド系のミャンマー人の比率は人口の2%ほどのようですが、ヤンゴンでは体感として3割くらいインド系な気がします。
ちなみにダウンタウンの一角はインド人街でインド系の人が密集していますが、割と治安悪めなので注意してください。
ポケットwifi、simカードは必須レベル
英語が通じない場合、ミャンマー語に翻訳したり携帯で調べた情報を直接見せる必要があるので、ポケットwifiやSIMフリー携帯は必須です。
自分はsimフリー対応ではないPhoneだったので、成田空港でポケットwifiを借りて行きました。海外旅行に初めてポケットWIFIを持って行きましたが大活躍です。絶対に持って行った方が良いですね。
ちなみにヤンゴンのカフェやホテルのwifi環境に関しては思っていたよりも良かったです。Youtubeもストレスなしで見る事ができました。
遊びたい人は指差し会話帳の携帯がおすすめ
「ミャンマーで女の子をゲットしたい!」とフンスフンスしている人は指差し会話帳があると便利です。ミャンマー語は発音が独特な上に文字も象形文字にしか見えないため、簡単なフレーズでも覚えるのは苦労します。旅の指差し会話帳はイラスト付きで状況に応じたフレーズが載っているため、現地で仲良くなった人と楽しく会話するのに大活躍します。
自分はヤンゴンのクラブにいる女性は英語ができない人が多い(学がないため)ので、この本が一冊あると英語ができなくてもそれなりに楽しめるのではないかと思いますね。
まとめ
というわけで、ミャンマーでは英語はあまり通じません。
ややこしい話のため割愛しましたが、1962年のクーデターで教育のビルマ語化が推進され、おっさん世代はまともに英語に触れてこなかった事も英語が通じない事に関係しているのかと思います。
全く通じないわけではなく、最低限の意思疎通はできるかと思いますので、あまり深く考えずに行ってらっしゃいませ。