本を読む手段としてKindleを中心とした電子書籍はすでに一般化しています。
持ち運びも楽ですし、読みたい本をすぐにダウンロードして読めてしまう手軽さが人気ですよね。
電車通勤など移動中もスマホやタブレットから気軽に本を読める手軽さも最高です。
ドヤ顔でkindleをタブレットで読んでいるおじさん電車内に1人はいるよね。
筆者も少し前までは読みたい本は全てKindleで読んでいたのですが、ここ最近は購入する本のほとんどを紙の本で購入するようになりました。
私のような人間にとっては、Kindleなどの電子書籍よりも紙の本の方がメリットが大きく、精神的にも金銭的にもお得なのです。
今回は紙の本のメリットとKindleなどの電子書籍のメリット・デメリットを比較し、なぜ筆者が紙の本をおすすめするかを紹介したいと思います。
Kindleなどの電子書籍のメリットとデメリット
Kindleをはじめとする電子書籍のメリットとデメリットを整理したいと思います。
メリット
電子書籍のメリットとしてよく挙げられるのが以下の点。
・携帯性が高い
・かさばらない
・劣化しない
・紙の本よりも少し安い
・コピペができる(出来ないものもアリ)
Kindleなどの電子書籍の一番のメリットがその利便性です。
満員電車で立っていてもスマホで本を読めるのはやはり便利ですよね。
専用のタブレットを使えば画面の大きさに窮屈を感じることもなく、紙の本以上に快適に読書をすることが出来るようになります。
月に何冊も本を読む読書家の方は、常に平行して数冊の本を読んでいる人もいるかと思いますが、Kindleなら1つの携帯端末で書籍を管理することが可能です。
部屋に本が溜まっていくこともなく、デスクのスペースを圧迫しないで済むのは嬉しいと感じるポイントのはず。
加えて、電子書籍は紙の本よりも少し安いのがメリット。
Amazonで本を買おうとしたらkindleの方が数百円安かったからKindleを購入した、なんて人は結構多いと思います。筆者もKindleを初めて買ったのは値段が少し安いからでした。
利便性も高く、値段も安い。Kindleってメリットしかないじゃん!と感じますよね。
それでは、Kindleなどの電子書籍に共通するデメリットを見ていきましょう。
デメリット
Kindle本のデメリットは以下の通り。
・読み返しが面倒
・本を売ることが出来ない
Kindleのデメリットはそれほど思いつきません。
しかし、個人的に電子書籍はデメリットの1つ1つが重いと感じています。
まず、本を所有しているという満足感を得づらいという点がデメリットとして挙げられます。
そして、Kindleの場合特定のページを読み返すのが少し不便だったりします。紙の本であれば読みたいページにドッグイヤーをつけるなどしてすぐに確認することが出来ますが、Kindleだとそれが少々しづらいというデメリットがあります。
最後に、これが一番大きなデメリットです。本を売ることが出来ません。
電子書籍はデータとして保存されますが、これらは売買することが出来ないですよね。
購入する際は紙の本よりも少し安く購入できますが、読み終わったあとに買取をしてもらうことが出来ずお金に変換できません。
後述もしますが、これこそがkindle本の最大のデメリットだと感じています。
紙の本のメリットとデメリット
紙の本のメリットとデメリットを比較してみましょう。
メリット
・全体像を把握しやすい
・書き込みなど出来る
・記憶に残りやすい
紙の本の最大のメリットは、本を売ることが出来るという点です。
電子書籍もデータとして所有していますが、kindleのデータは個人間で売買をすることは出来きません。
そのため、紙の本は購入した後に資産としてお金に変換することも可能です。上手く売買をすれば電子書籍以上に経済的なのが紙の本です。
また、紙の本は電子書籍よりも一度に目に入る情報が多く、書き込み等も自由に出来るため、使い勝手に関しては電子書籍以上です。実学書や学習テキストはやはり紙の本の方がメリットが大きいと言えるでしょう。
最後に、紙の本の方がkindle本と比べて。本の内容が記憶に残りやすいという実験の結果があります。
詳細に関しては後述していますので、こちらをご覧ください。
デメリット
・携帯性が悪い
・状態が劣化する
数百年の間形を変えずに続いてきた本ですが、kindle本と比較するとデメリットいくつか挙げられます。
前述した電子書籍の真逆にはなりますが、本のサイズによっては携帯が難しいという点があります。
文庫本であればバッグに入れてもそれほどかさばらないですが、自己啓発本やビジネス書の中には結構サイズがあるものもありますよね。
タブレットやスマホと比較すると、どうしても携帯性やかさばるという点がデメリットとして目立ちます、
紙の本を選ぶべき理由
kindle本と紙の本のメリットを比較すると、一見kindleの方がおすすめのように感じます。
筆者も以前まではkindle本を好んで購入していましたが、最近では「紙の本が至高」という結果に落ち着き、紙の本を買うようにしています。
これまでなんとなくkindle本を購入していた方に、紙の本がおすすめの理由を紹介します。
実はkindleよりも経済的
Kindleのメリットとして、紙の本よりも値段が安いという点をメリットとして挙げました。
電子書籍の方が紙の本よりも5~10%程度安く購入出来ます。
しかし、最終的に売ることを考慮すれば紙の本の方が圧倒的にお得です。
紙の本って売れるの?
メルカリでびっくりするくらい簡単に売れる。
紙の本のメリットが光るようになったのは、シェアリングエコノミーの普及です。
日本でフリマアプリのメルカリが爆発的にユーザーが伸び、メルカリが私生活の一部になっている方が多くなりました。
Amazonよりもまずメルカリで欲しいものが出品されているか確認する方も多いです。
そのため、よほどマイナーな小説などでなければ、メルカリですぐに売ることが出来ます。
定価の200円引きくらいの価格設定でも余裕で本が売れます。
※メルカリで持っている本を検索すればわかるはず。
読み終わった後にすぐメルカリで出品すれば、本の価格の50~70%ほど回収出来るはずです。
例えば、筆者が最近購入をしたDaigoの超効率勉強法という書籍。
Amazonで紙の本で1,512円、Kindleで1,361円。Kindleの方が151円安いですね。
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メルカリの出品を見てみましょう。Daigoの超効率勉強法は1,300~1,450円で販売されています。
仮に1,300円で出品したとして、出品者の利益になるのは
・らくらくメルカリ便195円
を引いて975円です。定価の65%ほど回収できていますよね。
Kindle本は紙の本より安いことがメリットですが、最終的に売ることを念頭におけば紙の本がお得ですよね。
記憶に残りやすい
海外の論文では電子書籍よりも紙の本の方が記憶に残りやすいことが論じられています。
電子書籍を読んだ人の方が、内容を思い出す際に著しく悪い結果を出し、紙の本の記憶定着の優位性を示しています。
その理由として、紙の本の方が視覚的な情報に加え、触感的な感覚で進歩を覚えているからとされています。
スクリーンの無機質な触感だけでなく、ページをめくる際や本を支える際の触感も記憶を呼び出す際に役立っているというのです。
上記の論文とは別に、プリンストン大学の研究では手書きのノートをとった人の方が、PCでノートをとっている人よりも記憶の持続性が長いという類似の結果も出ており、やはり「触感」が記憶の引き出しにメリットがあることは確かであるようです。
確信を持って「紙の本の方が記憶に残る!」と言えませんが、筆者の経験からも「紙の本で読んだ内容の方が思い出しやすい」と感じる点があります。
参考書や実学書であれば、紙の本の方が効果的というわけです。
本の種類によって使い分けが大切
とはいえ、一概に紙の本をおすすめするわけではありません。
本の種類によっては、紙の本よりもKindle本の方が向いていることもあるかと思います。
小説を読むなら電子書籍がおすすめ
小説を読むなら電子書籍の方がおすすめです。
その理由として、
売っても利益が少ない
という点が大きいです。
文庫本は一冊500円前後の比較的安価で購入することができます。こういった本はメルカリで定価に近い価格で出品したとしても、配送料で利益がほとんど持っていかれます。
小説は純粋に「物語を楽しむ」ツールなので、電子書籍でも十分なはずです。
参考書や実学書・自己啓発本は紙の本がおすすめ
プログラミング・デザインの学習書などの実学書や、ビジネス・自己啓発本は紙の本がおすすめです。
その理由として、
・電子書籍よりも記憶に残りやすい
という点が挙げられます。
自己啓発本だと1,000~2,000円、実学書は高いものだと5,000円前後する書籍もありますよね。
よほど人気のない書籍でない限り、メルカリで定価の2割引程度で出品すればすぐに買手がつきます。
また、そういった書籍は通勤時間よりも自宅にいる時や作業をしながら読むタイミングが多く、あえて電子書籍を選ぶメリットもないように感じます。
筆者は実学書は紙の本で購入し、ブックスタンドに立て掛けて読んでいます。作業をしながら読み進めることができ便利です。
ちなみに、おすすめのブックスタンドはReodoeerの竹製のブックスタンド。インテリアとしても映えます。
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使い終わったらメルカリで出品し、購入した費用の50~60%を回収します。
圧倒的に経済的です。
まとめ
というわけで、紙の本をおすすめしてみました。
長々と当たり前のことを語ってんじゃねーよ! と思われた方も多いと思います。筆者も書いていて「なんでこんな当たり前のことを記事にしているんだ」と感じていました。
しかし、筆者の身近にKindle信者がおり、彼の話を聞いていると金銭面を考えず盲目的に利便性だけを求めて本を買っている人もいることに気づきました。
購入する本の種類や自分のライフスタイルを考えれば、経済性や実用性で紙の本の方が勝っている点も多いはずです。
これまでなんとなくKindle本を買っていた方は、紙の本の購入も検討してみてはいかがでしょうか。